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フォトメーターの 使用例
pm-3
混合度測定
白色度計(黒色度計)としての使用
液体・空気中の微少濃度差の測定
液体、スラリーの撹拌の測定
水分含有量の判定器として
空気中での物質表面の変色度合いの判定器として
粒径の判定器として
かさ密度の判定器として
原料の混合比率の分析器として
着色添加剤の量の分析器として
大粒径粉体測定への対応(顆粒、プラスチックビーズ)
測定環境への対応

白色度計(黒色度計)としての使用
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出来上がった製品の明度を統一するための品質管理その他、フォトメーターを白色度計(黒色度計)として使用される場合が数多くあります。

フォトメーターのフルスケールの設定を(白と黒の間の)ある小さい範囲に固定し、基準の製品サンプルと出来上がってきた製品との白色度(または黒色度)の違いを、フォトメーターの測定値により、数値で比較するものです。

フルスケールの設定のよって、白と黒の間での比較から同色の僅かな違いの比較まで、白色度(黒色度)の判定の厳しさを自由に設定できます。

フォトメーターの安定性は1週間連続運転でも、変動はフルスケールの1%以内の範囲ですので、フォトメーターのツマミ調整を一度設定しておけば、実用上再調整の必要はほとんどありません。

液体・空気中の微少濃度差の測定
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フォトメーターにオプションの透過光用プローブを使用して、液体中または空気中の透過光量を測定する事により、その濃度に比例した出力を得る事が出来ます。

フォトメーターのフルスケールは相対的に設定出来ますので、任意の濃度間でフォトメーターのフルスケールに設定すれば、濃度の差が微少であってもその差を大きく測定する事ができます。

液体、スラリーの撹拌の測定
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液体を撹拌中の微少な均一の変化を測定できます。

また沈澱物がある場合、その降下による微少な変化を大きく検知する事ができます。

フォトメータのプローブの使い分けとして、乾燥した粉の場合は反射形で、液体や空気中ではオプションの透過形のプローブを使いますが、液体に粉が混じっているスラリー状態では反射形の方が良い結果が出ることが多いようです。
(濃度範囲に依りますので、予備テストの結果から反射形か透過形かを決めます。)

例えばテフロンコーティングをするとき、テフロンをフロンで薄めますが、両方の比重はほとんど違わないので、濃度を比重では管理できないため、フォトメータで濃度を管理した例があります。
この場合プローブは反射形でも透過形でもOKでした。

水分含有量の判定器として
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全く同じ粉であっても、粉の内の水分の含有量によってフォトメーターの測定値は全く異なります(フルスケールの設定範囲によって)。

基準の製品と出来上がってきた製品との水分含有率の違いを数値で比較する事が出来ます。(ただし、含水率の絶対値の指標ではありません。)

空気中での物質表面の変色度合いの判定器として
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例えば銅粉を空気中に長時間放置しておきますと、僅かづつですが酸化し変色してゆきます、目では判定出来ないような微少な変化をフォトメーターで測定し数値で比較する事が出来ます。

また空気と反応しない粉であっても、空気中の湿気の影響など、目では判定出来ないような微少な変化を測定する事が出来ます。

粒径の判定器として
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フォトメーターのフルスケール設定が適切であれば、同じ原料であっても、粉の粒径が何倍か違えばフォトメーターの測定値は全く異なります。

粒径の小さい粉の測定値は大きく、粒径の大きい粉の測定値は小さくなりますので、フォトメーターの測定値によって粒径を比較する事ができます。 また同じ原料で粒径の異なる粉の混合状態を測定する事も出来ます。

かさ密度の判定器として
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フォトメーターのフルスケール設定が適切であれば、同じ原料の、同じ粒径の粉であっても、空気の含み具合や充てん状態が異なればフォトメーターの測定値は異なります。

原料の混合比率の分析器として
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原料が2成分の場合は、混合物から原料の混合比率を知りたいときは、検量線(原料の重量比 vs フォトメーターの出力)を作成しておけば、混合の収束時のフォトメーターの出力値から、検量線により元の混合比率を知ることが出来ます。

着色添加剤の量の分析器として
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主原料に添加剤を入れて着色した場合、添加剤の量を0.1%程度変化させた時の微少な違いが識別出来ます。

大粒径粉体測定への対応
(顆粒、プラスチックビーズ)
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フォトメーターを粒径の大きい粒子の測定に使う場合は、プローブは付属の標準プローブでは無く、オプションの大粒径用プローブを使います。(サンプルサイズの変更が可能です。)

標準プローブ(外径6φ)は 0.1φ位迄の粒径に対応し、大粒径用プローブA(外径12φ)は 1φ位迄の粒径に対応し、大粒径用プローブB(外径25φ)は 2φ位迄の粒径に対応しております。

測定環境への対応
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1)周囲温度  標準プローブはプラスチック製の光ファイバーを使用しているため、プローブの周囲温度が一部分でも40 ゜C以上になると光透過性能の劣化が始まり、80゜C以上に温度が上昇すると回復しません。

高温での使用にはオプションの高温用プローブ(ガラスファイバー製200C゜迄)をお使い下さい。

高温用プローブは周囲温度の影響を受けません。

2)耐薬品性能

 スラリー等の場合、有機溶剤が混じっている事もありますので、有機溶剤中でも使用できるスラリ専用プローブを用意しています。

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